手術体験者の声

当院でLASIKを受けた小児科ドクターの体験記です

手術のながれ

1)点眼麻酔

2)手術室へ

3)リング装着→角膜の表面をかんなみたいなので削り、フラップというふたを作る

4)めくったところにレーザー照射

5)フラップを再びかぶせる。

6)フラップの点検

7)ひとやすみ

です。片目10分、全部で30分くらいです。

1)ちょっとしみるけどどうってことないぜ。

それにしても生まれて初めての手術にしては、あんまり緊張しないなあ。

ミニディスクでもきいてっと。ああ、はよやってくれい。


2)おお、ついに手術だ。

入り口でサンダルを履き替えてっと。

業界人なんだから慣れてるふりしておかなきゃな。

おお、ここにすわるのか。

なんか、とこやで髪きるみたいな体勢だなあ。

お、リクライニングした。洗髪か?歯医者の処置台にも似てるぜ。

やまさん(山口院長のこと、同級生、テニス部主将)たのむぞ。うまくやってくれい。

消毒の後くるっとまわって機械の下へ。

最初は右目からやるんだったな。

『正面に見える赤い光の円が見えますか、真ん中に緑が見えますか。』

見えるぞやまさん。これをずっとみてればいいんだな.........


3)フラップ形成まで。

『では、瞼をひらく機械をつけまーす。』

ビューラーのお化けが目の前に.....

ぐりいっとまぶたがひっぱられますう。(注1.

もうまばたきできましぇーん。不思議とあんまりつらくない。

しかし、目の前に白い急須の口みたいのがせまり、

先端より超大粒の(そう見える)水滴がぼたりぼたり...

のああああっ!いたくねーけど、どびっくり。

乾燥しないように、このあと何回もこの責めをうけました。

最後まで慣れることはできませんでした。

『ではしっかり光をみていてくださいね。

機械をつけて圧力がかかると、暗くなりますよ。』

ふむふむ、ではしっかり眼をうごかさんようにっと。

なんか機械が乗ったようだ。

おや、たしかに暗くなったぞ、かすかに光がみえる。

眼ん球を動かしてはならんっ!!(注2.

『ではフラップをつくります。中心の緑色が見えなくなります。』

ちゅいーん。角膜の上をかんなが通り過ぎる音がして、はいできあがり。

ぼやーっとしてきた。

焦点があわないなあ。

(注1.)眼裂(眼の大きさ)が小さい人(日本人は多いそうです)は、

目の縁に少しだけ切開を入れることがあるそうです。

小生目は細いですが、眼裂は充分大きいそうでした。

(注2.)かんなのことを正式にはマイクロケラトームといいます。

吸引圧をかけて角膜をひっぱってから、削ります。

つまり、この状態のときには機械がはまっていて、よほどのことをしないかぎり眼球を動かすことはできんのです。

無駄な決意でした。おおまぬけ。

4)おまたせ!レーザー照射!!

『では、しっかり目を動かさないでくださいね。

目の前の光を漠然と見る感じで。』

『手術時間は24秒です。』

バチバチバチバチ!!!

おお、始まった。目前の赤い光の円がはじけ出す。

まるで線香花火のようだ。

ディテールをつい追ってしまいそうになるが、

我慢して遠くを見つめる意識で。

『はい、上手ですよ、そのままうごかさないで、後20秒。』

うーむ、根性だあ!

いたくねーなあ。

あらあら、なんか焦げるにおいが。

むおお、俺の角膜が焦げているう!!(注3.

『はいがんばって、あと10秒。』

『もう少しですよ、あと5秒、4321、はい終わり。

ほらほら、おわったからといって目を閉じちゃだめ、

さっきいったでしょ。』(注4.

(注3.)エキシマレーザーでは、熱を発しないため焦げることはありませんし、まったく熱くありません。

(注4.)実際には目は閉じられないが、

目玉がぐりっと上転してしまうため、術者が困る。


5)フラップを再びかぶせる。

うーん、終わった終わった。

ぎゃー、また急須がきた。

ぼったん、ぼったん。

院長が広島のしゃもじのようなでっかい刷毛(はけ....そう見えるだけで、実際は小さい道具)を両手に持って、フラップをのばしています。縦に横に二本の刷毛が目の前を通り過ぎます。

オレの目はクレープじゃないぞう。

感覚の麻痺した角膜をなでられる気分は..........なんと申してよいやら。

やめてくれいっ、てなもんです。

くすぐったいような、ちょっと痛いような、

個人的にはこれが一番つらかった。

目はとじられんし、動かせんし。

そしてまた急須が.....

『はい、右目は終了です。ご苦労様。』

ビューラーのお化け(開瞼器)をはずしてもらって、一休み。

ぼやーっとして霞がかかったような視界です。

『次は左目ね。』

そして約10分間、今度は左目が同様の責めに合います。

6)フラップの点検。

『はいご苦労様、終わりです。』

いやあ、やっと終わった。

リクライニングを少したててもらって一人で立つ。

目の前はソフトフォーカス状態で、もやーっと白く濁っています。

でもなぜか人の顔がわかるんだよなあ。

月にかさがかかったみたいだ。

『はいおわりです。』

あークビがいてえ。

やっぱ緊張していたんだなあ。